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南極の南緯77度、東経105度地点の氷床下約4000mの地点に、ヴォストーク湖という氷河湖があるんだ。

「湖なんてどこにでもあるじゃん」と思ったキミ!甘いな~!

ヴォストーク湖は、南極点の近くにある「ヴォストーク基地」の地下4000mの場所にあって、
広さはなんと日本一広い琵琶湖の20倍もあると言われているんだよ。

しかし、表面は厚い氷で覆われていて、誰も見たことが無い謎の湖なんだ。

どうだい!謎だろう?

そんなヒミツのヴォストーク湖のことを、少しだけ紹介するよ!

ヴォストーク湖 Lake Vostok

ヴォストーク湖の発見

ヴォストーク湖の場所

ヴォストーク湖発見のあゆみ
1957年12月16日 第2次ソビエト南極観測隊により、南極にヴォストーク基地設立。
1960年代後半から1970年の初め頃 イギリスの調査チームが飛行機からの空中氷貫通レーダーで、ヴォストーク基地のあたりの氷の下に、湖のようなものがあることを発見。
1996年 ロシアとイギリスの科学者が、レーダー画像観測と人工衛星レーダーの測量によって、基地の直下に、知られているものでは世界で最大の氷結湖であるヴォストーク湖を発見。

そう。ヴォストーク湖も、電波やレーダーによって発見されたんだ。

ヴォストーク湖は地下4000mの場所にある上に、
ヴォストーク基地のある場所が、観測史上世界でもっとも寒い記録を出したという極寒の地にあるんだ。
この場所は、公式には1983年7月21日に、最低気温-89.2℃を記録しているんだ!
そして確証は持てないが、1997年の冬季間に?91℃に達したことが報告されたんだ。寒すぎだろ?

そんな寒い場所の深いところにある湖だから、
レーダーで発見されるまでは、誰もその存在を知らなかったんだよ。
ヴォストーク湖は、氷に閉じ込められた、未知の湖なんだ。

見てはいけない?

ヴォストーク湖は、
3500万年前から1億年前から存在していると考えられている。
気が遠くなるぐらい昔だね!

そして、ヴォストーク湖が出来た頃は、
まだまだ南極はずっとあたたかくて、
氷では覆われていなかった可能性がある。
だから、当時の草木の化石なんかが見つかるかもしれない。

しかし同時に、
そのころから独自の進化を遂げてきた微生物などが
閉じ込められている可能性が高いことが、
ここ最近の研究でわかってきたんだ。

もし、ヴォストーク湖を調査しようと穴を開けたりしたら、
その微生物や細菌やウイルスが一気に地上に出てきて、
世界中に広がってしまうかもしれない。
その中には、みんなのような現代人が抗体を持たない
危険なウイルスもいるかもしれない。
そしたら世界中がパニックだ!

逆に、現代のウイルスや細菌が 湖に流れ込んだりしたら、
何万年も地上とは違う世界を作ってきた生物が
ウイルスにやられて絶滅してしまうかもしれない。

そんな心配が色々あって、 ヴォストーク湖の調査は
とっても慎重に行わなければいけないんだよ。

だから、決して見てはいけない、
そして見ることができない湖なんだ!

※ボストーク湖に関する図は下記サイトより引用
Lake Vostok(Earth Science Australia)

ヴォストーク湖断面図

地底から宇宙へ

厚い氷に覆われた湖。そしてその下に生命の可能性がーー。

実は、ヴォストーク湖と同じような環境の星が、
宇宙に存在することがわかってきたんだ。

それは、木星の衛星である「エウロパ(Europa)」。

確かに、ヴォストーク湖とエウロパでは
ちょっと違う点もいくつかあるけれど、
調査するには同じ方法が使えるんじゃないか?
と目を付けたのが、そう。

アメリカの、かの有名なNASAなんだ。

そんなわけで、NASAもヴォストーク湖の調査には
とても積極的なんだよ。

どうだい?
みんなも最新の調査方法を開発したら、
宇宙に行けるかも!?

※エウロパのイメージは下記より引用
Jupiter and Europa (Flickr)

木星とエウロパ