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b15.GIF GMT講座 その8:海底地形図の違い

ここではコンター図を描く際の元データの違いについて勉強しましょう。
図1は前記事にあるGMTスクリプトのうち、下記のオプションを設定しなおして描画した
紀伊半島周辺の地形図ですが、解像度が悪いですね。

・サイズを大きく: -Jm135/35/.3 → -Jm135/35/2.5
・表示範囲を狭く: -R125/150/28/49 → -R134/137/33/36
・枠線の目盛を細かく: -Ba5/a5 → -Ba1/a1

実は先の地形図を拡大して、粗さが目立ったのです。元データの「topo_WP.grd」
は元々はSandwellらによる衛星重力異常から求めた地形データなのですが、
その分解能は2分(約3.6km)なので、表示範囲を狭くすると粗さが目立つのです。

ここで、topo_WP.grdの変わりに、より詳細な地形データ(japan250m.nan.grd:産総研)
を使用すると、図2のように陸上の活断層や、海底渓谷などもはっきり分かる地形図
を作ることができます。(GMTスクリプトは同じ。データファイル名のみ変更)

このように元のGRDファイルによって、描くことのできるコンター図の細かさは変わって
きます。逆に詳細な地形データをもとに広範囲の地形図を描くと、描画に長い時間が
掛かる場合があるので注意が必要です。

次回は、独自データでコンター図を作る方法を紹介します。
続く。




「topo_WP.grd」

[関連画像]


図1


図2

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