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GMT講座 その6:地図を描いてみる
では次に、GMTが最も得意とする、地図描画を行ってみましょう。
画像1のような地図ですが、どんな複雑なコマンドが必要なのか?
と思いきや、実はpsxyと同様に、たった1行のコマンドでこんな地図をかけるのです。
1)次のGMTコマンド(1行)を実行します。
pscoast -R-30/30/-40/40 -Jm0.1i -B5 -I1/1p/0/0/255 -I2/0.25p/0/0/255 -N1/0.25tap -W0.25p/255/255/255 -G0/255/0 -S0/0/255 -P > africa.ps
2)これをgvを用いて描画します。
gv africa.ps
簡単に解説します。
・-R-30/30/-40/40 :緯度(S30~N30°)、経度(W40~E40°)
・-Jm0.1i :メルカトル図法。緯度1°を0.1インチで描画。
・-B5 :緯度経度5°毎に数字とチックを入れる。
・-I1/1p/0/0/255 :特に有名な川を太さ1pixel、青色で描画
※0/0/255はRGB標記で青色
・-I2/0.25p/0/0/255 :主な川を太さ0.25pixel、青色で描画
・-N1/0.25tap :国境を表示、点線で描画
・-W0.25p/255/255/255 :海岸線を0.25pixel、白線で描画
・-G0/255/0 :陸地を緑色で塗る
・-S0/0/255 :海を青色で塗る
海岸線や河川データはどこで定義しているのでしょうか?実はGMTには標準で
これらのデータが付随しているので、定義しなくてもよいのです。関連するオプション
としては-Dが挙げられます。「-Df」のように、f、h、i、l、cのいずれかをつけると海岸線
の解像度を変えることができます(f→cに行くにつれ粗くなる。標準ではlになっている)
fにすると描画に時間がかかるかもしれません。
考えてみれば、地図と言っても、1) 外枠を描く、2) 海岸線や川などを用意された
データに従って線描していく、だけなので、折れ線グラフを描くのと大差はないのです。
以上の地図などの書き方についても「GMT(ver. 3.0)よいよいガイド」(関連URL1)
に詳しく解説されていますので参考にしてみてください。
続く。
[関連URL]
http://staff.aist.go.jp/h.horikawa/byproduct.html |
[関連画像]
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