マウスカーソルを図にあわせると、
地下水が流れて自然電位が発生します。
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2本のペットボトル電極を10cm程度の間隔で地面に並べて2本の電極の電位差を測定する。電位差が5mV以下程度であればペットボトル電極は正常である(1mV以下が望ましい)。5mV以上の場合は、設置場所を変えてみて再測を行う。またペットボトルの蓋の閉め具合を変えて、硫酸銅水溶液の漏れ具合を調整する(あまり漏れない方がいいのだが、まったく漏れないと測れない)。何度測定しても5mV以上の電位差の場合はどちらかの電極が異常である(例:石膏が割れてしまっている、銅製針金がさびてすぎている) |
測定前に、デジタルテスターの+極と-極を短絡して電位差が0mVになることを確認する。もしならないようであれば、そのときの値を記録しておく。この値を後で自然電位測定値から差し引くことで、デジタルテスターの機器補正を行うことができる。
草・腐葉土・砂利などの上では電極と地面の接触が悪いため測定値が安定しないことが多いが、抵抗値を測定することで地面との接触程度を調べることが出来る。抵抗値が20kΩを越えるようであれば、地面にすこし穴を掘る、設置場所を少し変えてみるなどして、再測定をすることを薦める。抵抗値が10kΩ以下であれば問題ない。できるだけ安定した電位差のみを記録するよう心がける。 (基準法の場合は、その点を欠測として先に進むことは出来る。かえる跳び法ではそれはできないので、なんとか電位差測定値の安定する場所を探すしかない。)なお抵抗測定後は電極内で若干電気分解が行われるため、数分は自然電位測定値が安定しない場合がある。 |
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ループ状測線の一例。電極を1と2の場所において測定。以下、2と3、3と4…と
電極を移動させていき、最後の電極は8と1の場所において測定する。
このように複数の測線を接合していく。
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あたかも水準測量と同じように、ある基準点に対する電位の「高さ」の分布を作成する。
これが「自然電位分布」と呼ばれるものである。