ホーム>資料>パソコン
パソコンのプチ情報
前の記事 | 次の記事 |
GMT講座 その3:GMTのインストール
いよいよGMTをインストールします。GMTのインストールには「install_gmt」という
GMTインストール用のシェルスクリプトがあります。これを実行すると、
必要なファイルのダウンロード・展開・コンパイルがすべて自動で実行されます。
(例: http://www5.plala.or.jp/kashima/gmt/gmt_install_linux.html)
ただFTPがうまくいかなかったり、コンパイルがうまくいかない場合もあるようです。
一方で、GMTのオフィシャルサイトにはすでにWin32版(Windows用に既にコンパイル
されているもの)が用意されています。これらをインストールすれば楽です。
・GMTサイトへ行きます(関連URLを参照)。
ここにGMTの図の例(Example)やマニュアル(Docs)がたくさんあります。
・MIRRORSをクリック→Tokai U, Shimizu, JapanのFTPサイトのアドレスをメモリます。
(たぶん ftp.scc.u-tokai.ac.jp)
・東海大学のFTPサイトへ接続します。loginは「anonymous」、passwordは各自の
メールアドレスを入力します。接続先の初期フォルダは「/pub/gmt/」です。
※FTP用ソフトとしてFFFTPを推奨します。京都大学内からのFTP接続も可能です。
・接続できたら、まずnetcdf.zipというファイルをダウンロードします。デスクトップなど
に「GMTダウンロード」などというフォルダを作成して、そこへダウンロードします。
・次に「3」というフォルダを開きます。GMT ver.3をインストールします。
必要なのは下記の*zipファイルです(13個)。
GMT_exe.zip, GMT_full.zip, GMT_high.zip, GMT_man.zip, GMT_pdf.zip,
GMT_progs.zip, GMT_ps.zip, GMT_scripts.zip, GMT_share.zip, GMT_suppl.zip,
GMT_suppl_exe.zip, GMT_tut.zip, GMT_web.zip
※「4」のフォルダにあるGMT ver.4を同様にインストールしてみましたが、
私の環境ではエラーが出てしまいました。一応、図は描けるのですが…?
※「windows」というフォルダがあり、そこからもファイルをダウンロードできますが、
お奨めしません。GMT4.3.0_basic_install.exe等を用いてインストールしても、
c:\GMT以外にインストールするとエラーになること、UNIX用マニュアルファイルが
インストールされないことが理由です。
・ダウンロード後の*.zipファイルをすべて解凍します。
ファイルは「GMT」と「netcdf」へ解凍されるはずです(画像1)。
そうならない場合は解凍ソフトの設定を確認してみてください。
・解凍したファイルをCygwinのフォルダーへ移動します。
「GMT」のフォルダー名は「/usr/local/gmt」にします。 ※小文字にしてください。
また「netcdf」は「usr/local/netCDF/」へ移動します。
・/usr/local/netCDF/netcdf.dllを/usr/local/gmt/binにもコピーします。
こうしないと動かないようです。関連URL2つ目を参照してください。
・cygwin.batを書き換えます。
特にGMTHOME、GMTLIBDIR、GMT_GRDDIR、netCDF、pathといった
環境変数を書き換えます。私のcygwin.batを参考のため記します。
以下は関連サイト3つ目を参考にしました。
----------------------------------------------------------
@echo off
C:
chdir C:\cygwin\bin
SET MAKE_MODE=unix
rem
set GMTHOME=c:\\cygwin\\usr\\local\\gmt
set GMTLIBDIR=c:\\cygwin\\usr\\local\\gmt\\share
set GMT_GRDDIR=c:\\cygwin\\usr\\local\\gmt\\share\\dbase
rem
set netCDF=c:\\cygwin\\usr\\local\\netCDF
rem
set HOME=c:\\cygwin\\home\\tgoto
rem
SET PATH=c:\\cygwin\\bin;c:\\cygwin\\usr\\local\\bin;%PATH%
rem
set path=c:\\cygwin\\home\\;%path%
rem
set path=c:\\cygwin\\usr\\local\\gmt\\bin;%path%
set path=c:\\cygwin\\usr\\local\\gmt\\share;%path%
rem
set path=c:\\cygwin\\usr\\local\\netCDF\\bin;%path%
set path=c:\\cygwin\\usr\\local\\netCDF\\lib;%path%
rem
set path=c:\\cygwin\\usr\\local\\ghostgum\\gsview;%path%
tcsh -l
----------------------------------------------------------
・ここで一つ注意。tcshの設定ファイルである「.tcshrc」にはGMTへのPATHを
含まないようにしてください。こうしないと次のようなエラーが出ます。
例: /cygdrive/c/GMT\share\*** がありません。
・これでCygwinとGMTのインストールは終わりです。
Cygwin上で、tcshウィンドウを立ち上げて、そこで「psxy」と入力して、以下のような
エラーメッセージが表示されれば、インストールはうまくいっていると思います。
[tgoto@geta /home/tgoto/IRAN/gmt] > psxy
psxy 3.4.6 - Plot lines, polygons, and symbols on maps
usage: psxy <infiles> -J<params> -R<west/east/south/north> [-A] [-B<tickinfo>]
[-C<cpt>] [-E[x|y|X|Y][cap][/<pen>]] [-G<fill>] [-H[<nrec>]] [-K] [-L] [-M<flag>] [-N]
[-O] [-P] [-S[<symbol>][<size>]] [-U[<label>]] [-V] [-W[<pen>]] [-c<ncopies>]
[-X<x_shift>] [-Y<y_shift>] [-:] [-bi[s][<n>]]
<infiles> is one or more files. If no, read
:
(以下略)
----
・その他、GMTダウンロードの詳細などはこちらのサイトでも詳しく解説されています。
http://homepage2.nifty.com/kerota/GMT_1.htm
http://homepage2.nifty.com/kerota/GMT_2.htm
http://homepage2.nifty.com/kerota/GMT_3.htm
http://www.kobiwa.net/gmt/
・下記ではUNIXコマンドの一覧などもあわせて紹介されています。
http://dyna.geo.kyushu-u.ac.jp/~yoshioka/Download/H18TEXT_REV.doc
・以下のサイトでは京大内部でのインストール方法が書かれています。
http://ssrs.dpri.kyoto-u.ac.jp/~mizkey/gmt_inst.html
ただftp関係でうまくいかないかもしれません。あらかじめnetcdfをダウンロード
しておいてください。
[関連URL]
http://gmt.soest.hawaii.edu/ |
http://home.hiroshima-u.ac.jp/kojiok/wingmt/gmtsetup.html |
http://blog.goo.ne.jp/mushipan3/e/ed0ca401d029134608f6e6053015c235 |
[関連画像]
|
前の記事 | 次の記事 |